“伝わる文章”を書けていますか?
『入門 考える技術・書く技術(山﨑康司 著)』読書感想

今回読んだ本は、山﨑康司さんの
『入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法』(ダイヤモンド社)です。
バーバラ・ミントの原著をベースに、日本人の仕事や思考スタイルに合わせて書き換えられた実践的な一冊です。

📌 読んでよかったポイント

✔ 読み手を意識した文章を書く

この本で最も印象に残ったのは、「常に読み手を意識して書く」という姿勢の重要性です。
文章は「書くこと」だけで完結せず、「どう読まれるか」まで考える必要がある。
これは、プロジェクトマネージャ試験(PM)の午後Ⅱ論述問題にも通じます。
“採点者”という読み手に向けて、「自分には合格に足る知識と論理がある」と伝える文章構成が大切だと改めて気づきました。

✔ ピラミッド構造でロジックを組み立てる

本書では、論理的に考え・伝えるための基本構造として「ピラミッド構造」が紹介されています。
上から「結論 → 根拠 → 具体例」と流れる構造で、
「なぜそう言えるのか?」という問いに、読み進めながら自然と答えが見つかる形です。

この構成は、論述試験だけでなく、仕事のメールや資料作成にも応用できる汎用性の高い考え方だと感じました。

✔ 普段のメールでも実践できる内容がある

特にありがたかったのは、「実際の業務の中でどう活用できるか」という視点で書かれていた点です。
普段のメールの書き方を少し工夫するだけでも、伝わり方が大きく変わることに気づかされました。
実務にもすぐに生かせる内容だったので、これから少しずつ意識して取り組んでいこうと思います。

🧠 学校では教わらなかった「論理的な書き方」

振り返ってみると、学生時代には「原稿用紙の使い方」や「文法」は教わっても、
「論理的な書き方」について学ぶ機会はほとんどなかったように思います。

社会人として、また資格試験の受験者として、「伝える力」を鍛えるにはどうすればよいか
その答えの一つを、この本の中に見つけたように感じました。

📚 書籍リンク


📘 入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法(山﨑康司 著)