オットが「自閉症スペクトラム」と診断されて1年半ほどが経ちました。
本人が認識してくれたことで何か変化があったかなぁ、と書いてみます。
自分は少し楽になった。
「カサンドラ」という言葉を知ったのは2年ほど前ですが、何とも言えない「噛み合わなさ」は結婚当初から感じていました。何か意見が食い違ったときに、話し合おうとしても話し合いにならない、ケンカをしているようでケンカにはならないような、夫ではない誰かと話しているような、夫も私ではない誰かを見ているような見えない誰かと話しているような感じがありました。
話が噛み合わないのは知り合ってからの期間が短いからなのか、年が離れているからなのか、なんなのか、ずっと悩んでいました。コミュニケーションがうまくできず、どの夫婦もこんな感じなのかなぁ、と思っていました。なので夫に診断がついて少しホッとしました。
夫に変化は?
正直に書くと良い方向には全く変わらなかったです。
「自分の特性を知ることで、特性を考えたうえで対処をしてくれたらいいな」と思っていました。これが期待しすぎだとしても、「特性を知ることで(私が)気付かないうちに何かをしてくれている」ということが少しはわかるかな、と思っていました。
けれども、想像とは逆で「自閉症だから仕方がない」、「自分は変わりようがないから、(うつ病だと認識していた時よりも)もっと自分の事を大事にしてくれるべき」という思考が強くなったと感じました。(実際に共通の知人から「もっと自分は(職場で)大切にされるべきだと思う」と話していた、と聞きました。それを聞いたときには絶句をしてしまいました。その思いが以前にブログでも取り上げた「自分が自閉症スペクトラムだということは気にしないでおく」という発言につながったのだと思います。
診断を受けてほしい、と思う人に向けて
「カサンドラ」だというからのブログやツイッターを見ていると、「夫(やパートナー)に診断を受けてほしい」という方が多くいるように思いますが、私の夫のように「他責的」「他罰的」な傾向が強い人の場合はより殻に閉じこもってしまう可能性があるかもしれません。もともと「うつ病」であることを隠すこともなく、むしろ一つの「装備」のように使っているところがあったのでこうなることも当然だったのかもしれません。本人との関わり方も、自分自身とのかかわり方も難しいですね…。